大学生の頃、関西に住んでいたものの、仕事で愛知県に来てからというもののあまり関西に行くこともなくなりめっきり関西の情報に疎くなってしまいましたが、数年前に「北新地No.1おもたせスイーツ」として関西で話題になった「北新地さくら堂」の生あんぱんがとにかく美味しいという情報を今更キャッチ。
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そもそも、「おもたせスイーツ」って?
地方によっては、いわゆる高級クラブなどのお金持ちがいくような夜のお店では、ホステスさんがお客さんに「おもたせ」としてお土産を用意する文化があります。
高級なお店の場合は歩合制のところも多く、いかに自分のお客さんを掴むかということでお土産を用意したりするそうなのですが、お客さんも家族を持っている人が多いので、ご自宅用としてスイーツのお土産が喜ばれるそうです。
北新地といえば、大阪屈指の高級クラブがひしめく夜の繁華街。
政治家や芸能人、大企業の役員、相撲のタニマチなど、大阪のお金持ちが集う場所であり、そこで評判になるというのはメディアや口コミ以上に凄まじい効果になるのは想像にたやすいです。
そんな北新地で、数年前から「おもたせスイーツ」として圧倒的人気を誇っているのが「北新地さくら堂」の「生あんぱん」ということで、それはそれは期待大のスイーツ。
「生あんぱん」を実際に食してみた
関西人からしたら「何を今更!」と思うかもしれませんが、新幹線で50分、車でたかだか2時間で行ける愛知県という場所は、全国ニュースレベルのことでもなければ関西の情報がまったく入ってこない。
百貨店に入ってくるか、路面店ができることがなければ決して知り得ることのないスイーツなんて山ほどあります(逆もしかりでしょうが)
そんな中、ちょうど関西に行く機会があったので、時間の合間を縫って「生あんぱん」を入手してきました。
「4個入り1,000円」というのはお土産としては悪くはないが、「あんぱん」としては高額。
ただ、あんぱんというよりは「高級などら焼き」と考えれば、「たねや」のどら焼きとかのほうが断然高級ですし、あくまでも「おもたせスイーツ」ってことで考え抜かれた価格設定は結構計算されてると思いますね。
小分け包装されているとシュークリームみたいにも見えてきます。
あけてみるとなんてことはない、小ぶりのあんぱん。
しかし、なんというか弾力感のあるずっしりとした重み。
ご開帳。
美しいこしあんに覆いかぶさるように生クリームが詰まっております。
手で割ることでわかる独特のしっとりさを感じる生地。
恐る恐る口に運ぶと、口の中に広がる幸福感。
想像通り、洋菓子とも和菓子とも違う独特のしっとりさのある生地
しかし、パンとしてのふっくらさも持ち合わせており、これは紛れもなくパン(当たり前ですが)
とはいえ、今まで食べてきたパンのいずれとも違う生地感。でも、やっぱりパン。
そして、こしあんと生クリームの波状攻撃。
これがなんとも、上質な和菓子のようなクドさのないほどよい甘さ。
生クリームってどうしても食べ進めるうちに重く感じてくるけれども、全然重さを感じない爽やかな甘み。
ハーバード大学で最も人気のある授業を元に書かれた「ハーバードの人生を変える授業」の著者であり心理学者のタル・ベン・シャハー氏は、著書の中でこのようなことを述べました。
富でも名声でもなく、幸せこそが人生の価値を決める「究極の通貨」だからです
まさしく僕は、この「生あんぱん」を食べた瞬間、「究極の通貨」を見つけたような気分になりました。
でも、関西だとすでにブーム自体は過ぎ去っているらしい
そんな人生における「究極の通貨」を見つけた気持ちになった「さくら堂」の「生あんぱん」ですが、かつては北新地以外にもお店がいくつかあったり楽天でもお取り寄せがあった時期もありますが、ブーム自体はすでに過ぎ去ってしまっているそうです。
とはいえ、その後もシチリア産の塩を使った「王様の大福」というニューアイテムも話題となり、今でも「さくら堂」自体は「北新地No.1おもたせスイーツ」としての不動の存在感を示し続けているそうです。
仕事で北新地行くほどハイソな仕事しているわけではないので、大阪にいった際は頑張って北新地行かないと「生あんぱん」食べれないのが惜しいところ。
ちなみに、「王様の大福」も実は入手しているので、そちらも別途レポート予定...
スイーツの世界は奥深い...