飛行機が離陸する前に必ずある「儀式」が機内安全のアナウンス。
国内線とか小さな飛行機だと、CAさんが実演してくれたりするのがちょっとした楽しみだったりしますが、モニターに映し出されるものも含めて、割と淡々と注意事項を説明しているだけなので、結構退屈。
そもそも、あんまり飛行機乗ったことない(というか乗る場合は大抵ANA)なので、知らなかったのですが世の中にはそんな「機内安全」のアナウンスをエンタメ的に演出している航空会社があるようです。
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機内安全ビデオ界のパイオニア ニュージーランド航空
「機内安全ビデオ」といえば、ニュージランド航空というくらい「機内安全ビデオ」界では有名らしいですが、こちらは映画『ホビット 決戦のゆくえ』公開にちなんだ特別企画。
ここまでくるとただの映画。
機内避難経路とか、誘導灯とか、相当作り込まれてますね。
救命胴衣の使い方一つとっても、アホみたいな高さからバンジージャンプしたり、とにかく壮大。
ニュージランド航空は他にも、ひたすらテンションの高いエクササイズビデオのようなものや、登場人物が全員全裸にボディペイントという、とにかくぶっとんだ「機内安全ビデオ」を数多く世に送り出しております。
80年代感満載のデルタ航空
機内の乗客がとにかく80年代感すごすぎ。
ヘビメタが荷物入れにギターをしまおうとしたり、エアロビ風の女子、挙句の果てにはアルフまで登場。
ボビーブラウン(最近でいえば関口メンディ)ばりのボックスヘアーや、ひたすらカセットテープを直している男の子など、突っ込みどころ満載。
さすがレコード会社持っているだけのことはあるヴァージン・アメリカ航空
音楽系といえば、やはりヴァージン・アメリカ航空。
下手なミュージカルよりも作り込まれている機内安全ビデオ。
さすが、ヴァージンレコードを擁するだけあって、音楽もダンスも映像のクオリティもよくできている。
オールドスクールなラップのサウスウエスト航空
まさかのラップ。しかも乗客に手拍子までさせる。
「機内にモニターがない場合、この手があったか」とシンプルに感心。
今もあるかどうか知りませんが、新宿駅東口の眼鏡屋さんで、いつも店頭で宣伝ラップしている店員さんのことを思い出しました。
で、思った以上にこのラップがオールドスクール感あってカッコイイ。
まさかのCAがセクシーダンスで、機内安全。セブ・パシフィック航空
いきなりレディ・ガガが機内に流れて何が始まるのかと思ったら、まさかのCAがセクシーダンスを披露(しかも結構かわいいフィリピーナ)
でも、よく見るとちゃんとシートベルトのつけかたとか、救命胴衣のつけ方をレクチャーしてます。
さすが、フィリピン有数の観光地セブをつなぐ航空会社はリゾート気分の盛り上げ(?)がうまい。
国内航空会社も頑張ってます。peachは関西弁でご案内
上記に比べるとちょっとインパクト欠けますが、こちらはCAのアナウンスが関西弁(というか、京都弁?)
アナウンスの文言が標準語なのが残念なのだが、妙に親近感がわく。
心なしか、英語のアナウンスもちょっと関西弁っていうのもかわいい。
おもてなしって色々あるけど、こういう「おもてなし」って本当に大事
日本の航空会社ってホスピタリティの面では世界トップクラスって言われているし、確かに接客応対はめちゃくちゃ丁寧なんだけど、こういう試みって「飛行機に乗っている時間を少しでも楽しんでもらおう!」って感じがして、すごくいい!
当然、目的は機内安全を啓蒙することだから、なんでもアリってことはないだろうけれど、どうしても事務的な説明になりがちなあの時間に少しでも楽しんでもらおうとする姿勢が素晴らしいし、なによりついつい見たくなってしまうっていうところが素晴らしい。
大事なことだからこそ、みんなに興味をもって聞いてもらいたい。
そういうのも、大事な「おもてなし」なんだなってすごく思いますね。