適度な長さで軽量、先調子でハリがあるエギングロッド。バスロッドに負けず劣らず万能ルアーロッドと呼ばれてはいるものの、本来の対象魚種じゃない場合の使い勝手はどうなのか。
本来のエギングはやったころないが、エギングロッドを使ってバスやシーバスなどで使ってみたがかなり疑問。
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人はなぜ万能ロッドを求めるのか
財力と住環境に余裕があれば、いろんな釣りを楽しむのに何本でもロッドを買えばいいが、現実はそんなに甘くない。
限られた予算、収納するスペース、そして何より「また、釣竿買ってきたのか・・・」と家族に白い目で見られる後ろめたさを感じながらロッドを購入するのである。
なにせリールやルアーと違って、ロッドは大きく、家の中で目立つ。
バスならバス!シーバスならシーバス!と限定するならばまだしも、自分のようにいろんな釣りがやりたいタイプの人間にとってはいかにロッドを流用できるかが大事なところ。
特にバスなんて本気でやり始めるメソッドごとにロッドを買えたくなるので、バスやりながら他のに手を出そうとするとシンドイ。
ソルトも、季節によって狙える魚種やメソッドが変わるし、そもそも海なので対象はそれこそ無限。
できるだけ、少ないロッドでいろんなメソッドに対応できる究極のバーサタイルロッドを求めるのは、庶民アングラーの理想なのである。
バスロッドの汎用性は高いけど、ソルトやるにはパワーとレングスが不足
バスロッドも、6フィート台のLクラスのスピニングがあれば、メバリングなどのライトソルトはやれんこともない。さすがに専用ロッドに比べると食い込み力が弱いので掛ける釣りになりがちだが、まあなんとかなる。
実際、ライトゲームでの万能ロッドとして、軽くて適度にハリがあり値段もお手頃な「ゾディアス264L」を愛用している。
また、チヌやハードロックフィッシュ狙いで飛距離をそこまで必要とせずにテキサスなどで底を取るなら、バス用のベイトロッドはかなり使い勝手がよく、バス用バーサタイルロッドとして使っている「ポイズンアドレナ1610M」をソルトでも流用する時がある。
しかし、バスロッドでシーバスやらエギングをやるとなると、パワー的にもレングス的にもシンドイ。
シーバスに関してはベイトのヘビータックルでビッグベイトなどはありえるけど、いずれにせよ飛距離が必要場面のほうが多いので、圧倒的に使用できる状況が限定される。
ソルトの万能ロッドとしてのエギングロッド
ソルトルアーにも興味が出てきた頃は、特にエギングに興味があったものの愛知県だとそこまで気軽にいけるわけではないし、手軽にシーバスもやれればと思っていた。
シエギングロッドの方が軽く、ハリがあるためシーバスにも流用しやすく使い勝手がいいだろうと思っていたところ中古でダイワのエメラルダスMXが手頃な値段で売られているのを発見。
パワーがMHでちょっと硬いかもと思っていたが、その分パワーも背負えるウェイトもあるからシーバスの重めのルアーでも楽チンだろうと。
エギングやるならシーバスロッドのようなレギュラーテーパーだと掛けにくいが、エギングのファーストテーパーであればシーバスも掛けられるし、チヌも楽勝だろう、そんな考えで購入。
まずは、琵琶湖でのヘビキャロ用途に
購入したエメラルダスは、ソルトではなく最初は琵琶湖でのヘビキャロ用として使いました。
バスロッドだとレングス的にもパワー的にも琵琶湖でヘビキャロやろうと思うとPEスピニングの恩恵を受けづらいこともあり、飛距離が重要なヘビキャロにおいてはロングロッドとPEスピニングの組み合わせが生きるだろうと思ってのトライ。
その予想は見事的中し、初めての一投は想像をはるかに超えた飛距離で感動。
が、しかし、極端に先調子ということもあるので、今ひとつ全力で振り抜けず....
ロッド全体のパワーでいえば問題ないとおもうが、やけに不安。
そして、ガイド径も小さいのでPEはいいんですが、リーダーに気を使う。
琵琶湖のモンスター狙ったり、ロック帯のディープや濃いウィードエリアにガンガン突っ込もうと思うと14 lb~16lbは欲しいところですが、8lbくらいにしておかないとガイド抜けが悪く、ガイドとノットの干渉が激しくてさらに不安に。
なお、感度は確かに抜群。が、しかし、感度が良すぎるのか、少しウィードをかすめただけでもものすごい振動に。
使えなくはないとは思うが、PEゆえのラインの浮力と、感度が高すぎるがゆえにウィードとの接触に敏感になりすぎて、逆にナチュラルな動きが出しにくいのか、今ひとつな結果に。。。
ちなみに5gくらいのダウンショットでさえも飛んでもない飛距離でぶっ飛んでいくので、河川の橋脚狙いとかだとまだ使い道あるかもですが、いずれにせよあんまりバスには向いてなさそう。
シーバスだと、案の定バイト弾きまくり!
なんとなく想像していたのですが、やはりというかアタリがあってもまあ乗らない。
フッコクラスが思いっきりバイトすると、ティップの硬さで合わせもバシッと決まりますが、セイゴクラスだと全然乗らない。
そして、やはり極端な先調子ゆえに重量ルアーだとキャストに気を使う。。。
ガイド径の小ささによりリーダーサイズが大きくできないのもシーバスクラスだと致命的。
ロックフィッシュやチニングでも根スレが怖くリーダーサイズが不安だし、メバルにはオーバースペックすぎる。
結論、思った以上に汎用性はないが...
重めのシーバスルアーにも対応するMHのロッドということでLとかMLくらいだと少し変わるのかもしれませんが、その分背負えるルアーウェイトも軽くなるので重めのシーバスルアーはシンドイ。
バチルアーならなんとか、かもですがいずれにせよティップの硬さの問題でバイトの小さいバチシーズンには不向き。
パワークラス下げてもバスの場合は上述の通り、使える場所も限られてくるし根擦れや障害物に弱く、底物にも向いてない。
大場所でのトップウォーターなども考えたが使えるシチュエーションが限定されすぎ。
というわけで結局シーバスをちゃんとやるにあたってシーバスロッドを買い直すハメになりましたが、今の所「トラウトロッド(トラウト、ライトソルト)」「バスロッド(バス、ロックフィッシュ)」「シーバスロッド(シーバス、その他外道)」という組み合わせである程度の釣りをカバーするという形になりました。
シーバスロッドも9.6フィートのMLであればサーフやライトショアジギなんかも少しはできそうな気がするし、何気に最近のシーバスロッドはバカにできないくらい軽くて使いやすい。
そんなわけでバーサタイルロッドとしてのエギングロッドは無念の結果に終わってしまいましたが、せっかくなので今年こそ、エギングに使おうと思いました。
2017.08.31追記
シーバスはやっぱりシーバスロッドが一番ですし、ボートシーバスならバスロッドが万能ですね