ミニマリスト=効率術を極める人。「モノが少ないと快適に働ける/土橋正」

投稿日:2016年5月18日 更新日:

少し前に最小限のモノだけで生活する「ミニマリスト」のライフハック術が話題になりました。

僕自身は本質的にモノに囲まれることが幸せと感じるタイプの人間ゆえに自分事と思えていなかったものの、「ミニマリスト」への憧れも一方ではあったので、文具コンサルタントの土橋正さんの「モノが少ないと快適に働ける」を読んでみました。

スポンサーリンク

「考えること」に集中するため、余計な判断を脳にさせない

文具のコンサルタントなのに、モノが少ないというのも不思議な話で、そういう人って得てしてモノに囲まれる生活をしていそうな気がしていたので、僕が思っている「ミニマリスト」像とはちょっと違和感を感じていたところに興味が湧きました。

当然、作者の土橋さんもモノに囲まれる生活をしていたそうなのですが、会社員を辞めて独立した後、自宅で仕事をしていたもののどうもしっくりこずに、レンタルオフィスを借りて仕事をするようになった際、行き帰りの荷物をなるべく少なくしようと効率を求めていった結果、「モノ」が少ないことが「快適」に感じるようになったそうです。

執筆やアイデアを「考えること」は集中力が必要なことであり、近くにモノが溢れているということは思考に対してのノイズになっていたとのこと。

更に、仕事をする上で本当に必要な機能を突き詰めていくと、必要なモノは最低限でよくなる、そしてそれらが最適な位置にあることで、モノを「選択」という判断をすることがなくなることで脳のリソースを「考えること」に集中することができることに気づいたそうです。

削ぎ落とすのではなく、本当に必要なものだけを厳選していくと、確かに生活する上で必要なモノって思った以上に少ないかもしれませんね。

また、モノだけではなくスケジュールやタスクの管理についても余計な思考や判断を脳にさせない為に、定期的に行うタスクは小さなことでも全てスケジュール化しているそうです。

よく月例の会議とかで向こう一年くらいスケジュールを定例化していたりすることはありますが、土橋さんの場合は、ゴミ箱を空にすることや書類のスキャン、経理処理、髪を切りに行くタイミングなど、どんな些細なことでもルーティンとなることは全て向こう一年くらいまではスケジュール化していっているとのこと。

僕の場合は備忘のためにルーティンワークをスケジュール化していた傾向があったので、当然効率化ということは日々意識するものの、脳に余計な判断をさせないためのルーティンワークのスケジュール化というのは案外仕事をしていると意識できなくなる部分だと気づかされました。

人間は、余白があると埋めたくなる心理が働く

一番目からウロコだったのは「収納はなるべく少なくする」ということ。

ミニマリストだからこそ収納術に拘るのかな?とか思ってましたが、逆に収納があるということは「モノ」を置くスペースがあるということ、そして人間は無意識のうちにそのスペースを埋めたくなってしまうからモノが増えがちなのだそうです。

これは時間の使い方も同様で、スケジュールが空いていると埋めたくなる心理が働き、必死でスケジュールを埋めようとする。

そして、びっちり詰まった手帳を見ては強迫観念にかられ、心理的な思考へのノイズになる。

そのため、手帳はあまり書き込めるスペースが多くないものにしてアポのみを記入し、TODOは一日分だけで別途管理するといったことで、スケジュールやタスクの管理についても思考へのノイズをなるべく減らす工夫をされているそうです。

仕事へ集中するために、モノだけではなくスケジュールやタスクについても思考へのノイズを徹底的に排除し、「考えること」に集中できる脳のリソースを確保する仕組みを作る。

そして、適度な余白を設けることで、よりクリエイティブな新しいアイデアを生み出すことにつながる。

日々仕事に追われていると、余白なんて意識できなくなって、仕事をこなすことに終始しがちですから、その余白を意識的に作り出すことが仕事を「こなす」から「創り出す」に変えるというのは、なんだかとても耳の痛い話に聞こえました。

確かに、机がモノに溢れて雑然としている人って、スケジュール管理も雑で、いつも何かに追われているように見えます。(自分も人のことどうこう全く言えないですが)

生産性を高め、「考えること」に集中するための効率術

土橋さんが快適さを求めてモノを減らしていく過程には、単純に必要なモノだけを厳選していくということだけではなく、スケジュールやタスクの管理にも当てはめていくといったように、思考へのノイズとなるものを排除し、脳を「考えること」に集中する環境を作り上げることで生産性を高める効率術としての考え方が根底にあることに気づきました。

モノを減らすのは人によってはある意味勇気のいることですが、スケジュールやタスクの管理といった視点含めての効率術と捉えると、今すぐにでも見直せられることって、沢山あるんじゃないでしょうか。

日頃、自分も余計なモノに気を取られているなと気づかされると同時に、急に身の回りのモノの整理やタスク管理を見直してみようと思いましたね..

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-BOOK
-, ,

Copyright© hack.lab , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.