最近ほんとにめっきり釣りにいくことが少なくなってきているのですが、琵琶湖でガチでデカイの仕留めに行く時にメインで使っている「TULALA Monstruo(モンストロ)71」
「El Horizonte(エルホリゾンテ)」や同じ「Monstruo(モンストロ)」でも「75」や「710」は結構レビューも多いのですが、「71」はなぜかレビュー情報がかなり少ないので、気になっている方へのご参考として、一年ちょっと使ってみての感想をレビューしていきます。
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TULALAが出したバスロッド「Monsturo(モンストロ)」
「ノーザインパイク」や「ヨーロッパオオナマズ」といった世界の名だたる怪魚を釣るロッドとして有名なTULALA(ツララ)
「El Horizonte(エルホリゾンテ)」なんかは、「釣ったピラニアをそのまま投げてパイクを釣る」みたいな豪快すぎる釣りをするべく作られているとかなんとか。
ルアー適合重量もMAX300gと規格外。
「ロマンメイド マザー(300g)」を振り抜いてます。
そのあまりにも豪快なスタイルがストイックな琵琶湖のモンスターバスハンターに受け入れられたのか、主に湖西や北湖のバサーにも「El Horizonte(エルホリゾンテ)」を愛用する方が多く、スイムジグの「SHUTTLE」や可変式ビッグベイト「KLASH」でも有名な湖西のアトリエ系ロッドビルダー「Division」がバス用に「El Horizonte」をチューニングした「73remix」というモデルが数年前から発売され、入荷数の少なさに拍車をかけて超プレミア化していたり、一部バサーではかなり話題となっている「TULALA(ツララ)」
その「TULALA(ツララ)」が、あくまでも「世界記録クラスのランカーバス」に焦点を絞って開発したバスロッドが「Monsturo(モンストロ)」であり、用途に合わせて「610」「71」「75」「710」の4種類のロッドが発売されています。
スコーン専用ロッド「Monsturo(モンストロ)71」の使い勝手
琵琶湖では割とメジャーな、シャンクの長いラバージグに、「スイングインパクトFAT」や「スタッガー」などのボリューミーなシャッドテールワームをつけて中層を漂わせるように泳がせる「スコーン」というスタイルに特化したモデルが、僕の持っている「Monsturo(モンストロ)71」
特徴としては、ウィードを切りながら泳がせたり、スコーン独特の「ゴツゴツ」とくるバイトから一気に「掛ける」ための硬質なティップと、モンスタークラスをいなすための粘りのあるブランクスということで、確かにティップはめちゃくちゃ硬いです。
そのため適合ルアーサイズ「14g〜42g」と、TULALA(ツララ)のロッドとしては「大人しめ」の設定になっているものの、実際にはあまり軽いルアーは投げにくいです。
至近距離でのテキサスやラバージグのピッチングなどでは、3/8ozクラスの重量でも楽にこなせますが、遠投は辛いです。
メタルバイブなんかも投げてみましたが、1/2ozとかでも思った以上に投げにくかったです。
逆に重いもの、でいくと上限「42g」とありますが、「ジョイクロ」や「nekosogi DSR」のような2ozクラスのビッグベイトは全然楽勝。
フルキャストさえしなければ、「ガンタレル」でもいけそうで、
「ジョイクロマグナム」はちょっとしんどいかもですが、どちらかといえば「重い」もののほうが投げやすい。
ロッドの操作性については、他ののTULALAロッドと同じくグリップが長いこともあって、「7.1フィート」の長さをあんまり感じることはないです。
ただ、そのグリップが長いということで、基本的に脇でグリップエンドを挟む持ち方になってしまうため、若干の慣れは必要。
最近のロッドとしてはかなり重たい「190g」という重量ではあるものの、グリップの長さのためにリールフットの位置が中心に近づいていることから、先重りはあまりしないのと、グリップエンドを脇で挟んでもつことによって腕の負担もそんなに大きくはないです。
肝心の「スコーン」での使い勝手ですが、リーリング時のロッドの角度を調整するのに絶妙なロッドの長さ。
また、これだけパワーのあるロッドにもかかわらずティップが思った以上に繊細なので、ウィードや障害物に触れた時の感覚もわかりやすい。
パワーについては言うまでもなく、北湖の2kgオーバーくらいであれば瞬殺であり、2kg程度ではバットの粘りを感じることもなく圧勝。
まさにTULALAのイメージ通り「獲り」にいくロッド。
琵琶湖以外では、オススメはできない理由
スコーン専用といいつつも、ビッグベイトなど重量系のルアーにも対応し、感度もこの手のロッドにしては悪くはないので、一見すると中重量系バーサタイルな印象もありますが、パワーがありすぎることが正直なところ欠点。
上述の通り、2kgオーバーを楽に寄せられるくらいのパワーがあるので、よっぽど大きな魚でないと、かけてからのやり取りはまったく楽しくないです。
てか、2kgオーバーのバスって琵琶湖じゃないとそんな簡単に獲れるものでもないので、完全にオーバースペック。
個人的には魚を「獲る」ことよりも、「魚とのやりとり」のほうが好きだったりするので、そこそこのサイズ(それでも2kgとかで力持て余すので、普通の野池とかだとランカー)だとあまり苦労なく魚が獲れてしまうのは、ちょっと楽しさに欠ける。
モンスターと戦う可能性のある琵琶湖専用と言っても過言ではない気がします。
あと、「バス」に対象を絞ってみると完全にオーバースペックなところもありますが、「7.1フィート」という長さと重量系ルアーへの適合性という意味では「ボートシーバス」での使用というのが使い道としてはあるのかなって思ってます。
ティップが硬いので「乗せにくい」という欠点はあるものの、最近はシーバスルアーとしてビッグベイトメソッドも確立してきているので、琵琶湖バスに限らず使うという意味ではそういった使い方もあるのかなって思いました。
用途や使える場面に限りがあること、魚とのやりとりを楽しむという点ではかなり特殊性の強いロッドでありますが、「怪物を獲る」ロマンに魂を込めるという意味では「TULALA(ツララ)」のロッドは夢があるアイテムです。