以前、手軽にレコードを楽しめるレコードプレイヤーの紹介をしましたが、個人的にもリビングで手軽にレコードが聞けるプレイヤーが欲しくなったので、コロムビアの「GP-3」というポータブルレコードプレイヤーを購入しました。
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まず、ビジュアルが最高にローファイ感溢れる
コロムビアの「GP-3」は、レトロポータブルレコードプレイヤーの中ではかなり有名ですが当然、とっくの昔に生産完了しているので、中古で探すしかなく、今でも人気が高いこともあってなかなか良個体がお値打ちに見つからないのです。
で、いろいろ探しているうちに、なんと日立がOEMで発売した「MQ-25」という機種の中古を発見し、購入することにしました。
見た目は完全に「GP-3」と一緒。
しかし、このレトロというかローファイ感溢れるルックス、最高にかわいい。
いわゆる「ファミコンカラー」なんですが、どうやらファミコンの外装色って、当時のプラスチックの素材で一番安い色が「白」「赤」だったからというコスト低減の観点で決まったらしく、きっとこいつも同じような理由なんだろうな。
サイズ自体は7インチ盤再生基準に作られているのでコンパクトなんですが、12インチも当然再生可能。
その場合は、筐体から盤がはみ出るものの、それもなんだか愛おしい。
音量ノブの形もクラシカルだし、なにげにピッチの調整ができる。
こいつ自体は構造上、スクラッチなんてやった瞬間にぶっ壊れるような機種なんですが、スクラッチ対応のダイレクトドライブ仕様にわざわざ改造する人もいたり、さらにはコロンビアから公式に専用のDJミキサー「GMX-3」まで発売されたり、DJのサブプレイヤーみたいに愛されていた面もあります。
音も最高にチープでローファイ
内臓のスピーカーがあるので単体で音が鳴らせるのがいいのですが、これまたチープでいい感じにローファイ感溢れてて最高。
出力自体がモノラルなので、他のステレオとかに繋いでもいい音は鳴らないのですが、独特の質感が楽しいので、単体で鳴らすのがやっぱり楽しい。
楽曲自体がハイファイな曲だと、単に音が悪く聞こえるだけですが、フォークとか生音主体のポストロックあたりとかだと、逆に質感が強調されて面白いです。
カバーもついていて、電池駆動も可能(ただし、単2電池6本。。。)なので、手軽に持っていけるのもポイント高し。
中古だけあってメンテナンスや故障に要注意
構造上の問題なのですが、GP-3の場合、中でターンテーブルを回転させるバンドみたいなものが、結構バカになりやすいらしく、僕も購入した直後に再生がまったく安定しないことを経験しました。
その時は購入したお店に相談し、諸々改善方法を教えていただいた上で、最終的には修理していただきましたが、中古での購入、ということになろうと思いますので、その辺りのケアは要注意ですね。
ちなみにですが、構造としては下の写真のゴムのローラーを回転し、ターンテーブルに接触することでレコードが回る仕組みなっていて、よくあるのが、モーターのオイルが切れている、ゴムの劣化、グリスがゴムに付着してターンテーブルとの接触面が滑ってしまう、みたいなことがよくあるそうです。
なお、ターンテーブルを外す時は裏蓋のネジを外して、電源ケーブルがS字に巻かれているところの手前のシャフトに刺さっているピンを抜けば簡単に外れます。
このピンの取り付け向きは決まっているので、外す時は向きを必ず確認したほうがいいです。
逆向きにつけると回転が安定しなくなります。
あとは、再生しない時は、「33回転と45回転を切り替えるトグル」をセンターにしておいたいいそうです。
このトグルでターンテーブルとゴムプーリーの接触面を変えて回転数を切り替えるらしく、センターにするとターンテーブルとゴムプーリーをフリーにできるので、磨耗や変形などの対策になるそうです。
というわけで、中古の廃番機材特有のリスクはあるものの、運が良ければ数千円で手にはいることもできたりするので、初めてレコードプレイヤーを買う方には手放しでオススメできるものではないですが、「壊れてもいいや!」「いやいや、壊れても直す自信ある!」といった方であれば、あまり場所をとらず、手軽にレコードが聞けてこの独特のルックスや個性的な音が楽しめる機材としては最高にオススメです。
とにもかくにも、見た目がかわいい!
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最初の一台、となるとやっぱこっちのほうがいいんだろうな。