自撮り界のニューヒロイン。熊本の自撮りおばあちゃん『西本喜美子さん』に感動

投稿日:

最近めっきり見なくなったDommuneですが、昨日は僕が敬愛する「都築響一」さんの「スナック芸術丸」の回だったらしく、21時頃にTwitterでかなりの盛り上がった回だったことに後で気づいた超後悔。

「都築響一」さんについては、東京の四畳半の部屋を集めた写真集「TOKYO LIFE」や、ヤンキー文化、スナック研究、デコチャリ、レーザーディスクカラオケ収集など、あまりにもニッチすぎるトピックや全く日の目を浴びない独創的な作品を作り続ける「アウトサイダーアート」を研究し続けているなど、独自の審美眼を持つライター/編集者として有名ですが、4年程前にたまたま現場に行ったDommuneがちょうど「スナック芸術丸」の回で、衝撃を受けて以来、彼の追っているものがとにかく気になってしょうがない方です。

ちなみに僕が行ったDommuneの回で紹介していたのが、かの有名な山口県の温泉旅館で大女将自らが毎夜繰り広げる「女将劇場」でした。

マイクで拾った音が割れ、まるでディストーションのかかったギターがノイズのように炸裂する「琴の早弾き」も凄まじいですが、他にもレパートリーが数十種類。
死ぬまでに一度は訪れてみたい旅館です。

話はかなり脱線しましたが、昨日のスナック芸術丸のテーマは「セルフィーレボリューション」
1秒も見れてないので、具体的にはわかりませんが、概要としてはいわゆる「自撮り」にフィーチャーした回だったらしいのですが、紹介されている自撮り作品はさすがの都築響一ワールド全開だったと想像できます。

その盛り上がりをTwitterのTL上で眺めていた時、一枚の衝撃的な写真に出会いました。

熊本 自撮り おばあちゃん

よく見ると、右手にはカメラのリモコン。

正真正銘、「自撮り」作品

スポンサーリンク

熊本在住、西本喜美子さん(88歳)

熊本といえば先日の震災でまだまだ大変な状況にある中、なんとも生命力を感じる自撮りを撮影するおばあちゃんがいるものです。

彼女の名前は「西本喜美子」さん(88歳)
旦那さんが元々写真家だったらしく、71歳の時に初めてカメラを触って以来、独特の自撮り写真を息子と一緒に撮り続けてきたそうです。

【参考サイト】CuRAZY:【自分の意思でやってます!】87歳のアマチュアカメラマンの自撮り作品に吹き出す

【参考サイト】Naverまとめ:くそじわるww熊本のおばあちゃんの「自撮り」が大人気

喜美子さんは、元々カメラ好きだったご主人と、アート・グラフィックディレクターでもある息子さんの和民さんの協力もあって写真にのめりこんでいったそう。
そして現在ではデジタル一眼を使いこなしMacで画像の加工まで行っているそうです。

出展:CuRAZY:【自分の意思でやってます!】87歳のアマチュアカメラマンの自撮り作品に吹き出す

そんな彼女の作品を幾つか。

自撮りおばあちゃん2

自撮りおばあちゃん3
「息子にやらされているんじゃないのか!かわいそう!」みたいに思う方もいるだろう。
しかし、本人は自らの意思で撮影し、そしてMACを駆使して作品として作っているのだ。
88歳にして、このバイタリティー、本当に感服。

西本さんのコメントについても上記CuRAZYに掲載されているので、ぜひ読んでもらいらいたい。

「カメラとmac、やめられない」

まるで、サードウェーブ男子がいいそうなことをエモい文章で書き上げる西本さん。
本当にここ最近で一番感動した。

そんな西本喜美子さんは現在、なんとあのソフトバンクから発売されているロボット「Pepperくん」と二人暮らしをしているらしい。
ネイティブの熊本弁を使う西本さんと会話するPepperくんも、きっと一生懸命コミュニケーションをとっているのだろう。

熊本から、僕は元気をもらった

日々報道される熊本の情報を見て「大変だな」と思っても、どこか他人事のように思っている自分が情けなくなったりする。
今すぐにでも、熊本に行ってボランティアというわけにもいかない。
僕にも、僕の生活がある。

唯一できることは、自分達は日々前を向いて元気に過ごしていくこと。

憂いていても、仕方ない。

日々、前向きに生きることが、日本を、そして何らかの形で熊本にも還元される、そう信じて生きるのだ。

その元気を、僕は熊本の自撮りおばあちゃんからもらった。

地震で大きな被害があると、その場所についてのユーモアある話題についても「不謹慎だ」とディスられる。
神戸の地震の時も、「人々に笑いを忘れてもらいたくない」という理由で、批判を恐れず「探偵ナイトスクープ」を放映したという。

きっとまだまだ大変な状況が続いていることは想像に容易い。

だけでも、こんなに力強いエネルギーを持ったおばあちゃんがいるのだから、きっと熊本の人達は力強く日々を過ごしているだろう。
1日も早い、熊本の復興を願うとともに、これからも西本さんにはエネルギッシュに、そして人々を元気にする自撮り作品を撮り続けて欲しいと切に願います。

2016.06.30追記:写真集が発売されることが決定したそうです!

熊本の自撮りおばあちゃん『西本喜美子さん』 ついに写真集発売

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-CONTENTS
-

Copyright© hack.lab , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.